【QBからハンドオフを受けてボールキャリーする名古屋サイクロンズRB吉川翔真(右) ©X LEAGUE】
X1 Area第5節の第1試合は3日、愛知県の豊田市運動公園球技場でWESTディビジョンの試合が行われ、名古屋サイクロンズとTRIAXIS J-STARSが対戦した。名古屋にとっては今季3戦目、J-STARSには最終戦となる試合は、名古屋が前半のリードを守りきり、16‐10で勝って今季初白星をあげた。J-STARSは1勝3敗でX1 Area初挑戦のシーズンを終えた。
名古屋は第2クオーターにディフェンスバック(DB)森和大のインターセプトで、敵陣21ヤードからの攻撃権を得る。このチャンスをランニングバック(RB)境田貴琉の2ヤードタッチダウンにつなげて先制。トライフォーポイントのキックも決まって7‐0とリードを奪う。次のポゼッションでも敵陣43ヤードという好ポジションからのオフェンスでランを中心に組み立てて、RB吉川翔真のタッチダウンランに結び付けた(トライフォーポイントのキックは失敗)。
後半に入ってもJ-STARSのフィールドゴール失敗後にキッカー(K)兼DBの松久拓斗が41ヤードフィールドゴールで加点して16‐0とリードを広げた。
【TRIAXIS J-STARSのQB馬庭功平 ©X LEAGUE】
ここからJ-STARSの反撃が始まる。クオーターバック(QB)前田佳孝の46ヤードランで一気にゴール前10ヤードまで進むと、タッチダウンは奪えなかったがフィールドゴールで得点。第4クオーターには前田のランとQB馬庭功平のパスが効果的に決まるようになり、前田のタッチダウンランで6点差にまで迫った。しかし、反撃もここまで。J-STARSは第2節以来となる勝利はつかめなかった。逆に名古屋は第2節の雪辱を果たす形となった。
WESTディビジョンはアズワンブラックイーグルス(3勝)のディビジョン1位が確定している。今季は3チーム編成だったため、X2との入替戦は行わず、3チームすべてが来季もX1 Areaに残留する。
【タックルを受けながらゲインするアズワンブラックイーグルスRB田中萌 ©X LEAGUE】
X1 Areaの第4節は神戸市の王子スタジアムで、第1節と同じ顔合わせでアズワンブラックイーグルス(2勝)とTRIAXIS J-STARS(1勝1敗)が大雨の降る中で対戦。前半の劣勢を後半に見事に挽回したアズワンが23-10で勝利し、3勝目を獲得してディビジョン1位を決めた。
先制したのはJ-STARSだった。アズワンのパントをブロックして得た敵陣25ヤードからのオフェンスでクオータバック(QB)馬庭功平からワイドレシーバー(WR)廣吉賢へのパスやで大きく前進すると、 QB前田佳孝のカウンターランでエンドソーンを走り抜けタッチダウンし7‐0とした。
【ボールを持って走るTRIAXIS J-STARS RB齋藤陸 ©X LEAGUE】
J-STARS前半終了間際にも敵陣23ヤードからの攻撃権を得ると、ランプレーで前進したがエンドゾーンには届かず、キッカー(K)千賀瞭が33ヤードのフィールドゴールを決めて10‐0とリードを広げた。
前半に良いところのなかったアズワンだが、「シンプルにして勝負しよう」(加納友輔ヘッドコーチ)とハーフタイムに作戦を練り直し、突然生まれ変わる。後半最初のオフェンスは、自陣35ヤードからQB滝藤雅貴からWR鎌谷穂高、川畑一輝へのパスが決まると、ランニングバック(RB)田中萌のラン、そして最後はRB前田公昭が密集をすり抜け44ヤードを走ってタッチダウンとし、まずは7点を返した。
さらに次のオフェンスでもQB滝藤からWR鎌谷へのパスや、RB前田のラン、さらにQB滝藤からWR横山公則へのパスも決まりゴールまで1ヤードとし、RB田中が1ヤードをきっちり走ってタッチダウン。14‐10と逆転に成功した。
【後半にTDランを決めたアズワンRB前田公昭(中央) ©X LEAGUE】
その後もアズワンは、ディフェンスがJ-STARSオフェンスをしっかり抑えると、オフェンスは3つのシリーズすべてを敵陣奥深くまで攻め込み、K森下峻が41、39、42ヤードのフィールドゴールをすべて決めて着実に得点を重ねた。
アズワンの加納HCは「シンプルにしたことによって思い切りも出たのではないかと思う。(X1 Super WEST4位との入替戦について)個人の力ではX1 Superのチームには勝てないのこの2カ月で全体としてのチーム力を高めていきたい」と入替戦を見据えてのチーム力強化を誓っていた。
【X1 Area】J-STARSが逆転で名古屋を下し、X1 Area秋季リーグ戦初勝利
【キックオフリターンとランで2TDを決めたTRIAXIS J-STARSのRB芦田龍居(中央) ©X LEAGUE】
X1 AreaのWESTディビジョン第2節は23日、王子スタジアムで1試合が行われ、TRIAXIS J-STARSと名古屋サイクロンズが対戦した。試合は第3クオーターに二転三転する展開の後、J-STARSが24対20で逆転勝ちをした。
J-STARSはこれがX1 Areaでの秋季リーグ戦初勝利となった。第1節に試合のなかった名古屋は黒星スタート。
【パスを投げる名古屋サイクロンズQB海野暢生(左) ©X LEAGUE】
試合序盤は名古屋がペースをつかみ、クオーターバック(QB)渡邉慎也からワイドレシーバー(WR)河上遼へのタッチダウンパスとランニングバック(RB)境田貴琉のタッチダウンランで13‐0とリードを奪った。
しかし、J-STARSはこの直後に反撃を開始する。RB芦田龍居の85ヤードのキックオフリターンタッチダウンを皮切りに、K油怜央のフィールドゴール、RB齋藤陸のTDランで連続得点をあげて17‐13と逆転に成功する。
春のグリーンボウルチャレンジ決勝でJ-STARSに敗れている名古屋はRB境田が56ヤードを走ってエンドゾーンを陥れ、再び20‐17とリードを奪う。
【TD後にタッチを交わすJ-STARS RB齋藤陸(右)とWR 廣吉賢 ©X LEAGUE】
その直後のキックオフで自陣36ヤードからの攻撃となったJ-STARSはラン攻撃を中心に順調にボールを運び、最後は芦田の10ヤードタッチダウンランで決勝点をあげた。
第4クオーターは両チームとも決め手に欠き、J-STARSが逃げ切りで勝利をものにした。
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【アズワンブラックイーグルスの先制TDパスキャッチをするWR嶋田耕太 ©X LEAGUE】
X1 Area秋季リーグ戦開幕節のWESTディビジョンの試合が7日、神戸市王子スタジアムで行われ、アズワンブラックイーグルスがTRIAXIS J‐STARSを終始圧倒して28対17で初戦勝利をおさめた。
「今年7月の練習から選手全員に『開幕戦は勝つ。それも攻撃はファーストシリーズで絶対に得点する』と口が酸っぱくなるほど言ってきた」と、アズワンの加納友輔ヘッドコーチが話した通りの試合が展開された。
J-STARSの攻撃を止めた後、自陣36ヤードから攻撃を開始したアズワンは、相手の連続ペナルティなどで敵陣31ヤードまで難なく進む。そしてワイドレシーバー(WR)横山公則の左オープンランで敵陣19ヤードにボールを運ぶと、クオーターバック(QB)滝藤雅貴から右サイドを走るWR嶋田耕太へのタッチダウンパスが決まり先制点を奪った。
【インターセプトリターンするアズワンLB秦広有記 ©X LEAGUE】
第2クオーターにはラインバッカー(LB)秦広有記が、J-STARSのQB馬庭功平が投げたパスをジャンプしてインターセプト。そのままエンドゾーンに駆け込みタッチダウンし、14-0とする。
後半に入り、第3クオーターの2分29秒にはQB滝藤からディフェンスバック(DB)を振り切ってエンドゾーンに走りこむキャプテンのWR木下敬士へ30ヤードのロングパスでタッチダウンが決まり、21-0斗点差を広げた。
追うJ-STARSは、ディフェンスライン(DL)鳥越拓真が滝藤のパスを弾き、浮いたボールをDB森田光一がインターセプト。ここから6プレー目にQB馬庭からWR廣吉賢へのパスで秋季リーグ戦初のタッチダウンを記録した。
しかし、アズワンはその直後のキックオフをリターナーの川畑一輝が92ヤードを一気にエンドゾーンまでリターン。ふたたび3本差とする。
アメリカンフットボールの社会人Xリーグで5月に開催される西日本社会人アメリカンフットボール選手権大会の「グリーン ボウル(Green Bowl)」
西日本一の優勝を目指して社会人のアメフトチーム同士で決戦が繰り広げられる。
この大会は、主に以下の2つのトーナメント「グリーンボウル」「グリーンボウルチャレンジ」と順位決定戦によって構成されている。
XリーグのWEST(西)ディビジョンに所属するトップ4チームが参加するトーナメントである。このトーナメントで優勝すると、春の社会人アメフトの西日本一の称号を手にすることができる。
グリーンボウルチャレンジ】快挙達成!J-STARSが後半に3TDの猛攻でグリーンボウルチャレンジ初制覇
【パスターゲットを見つけてボールを投げるTRIAXIS-J-STARS QB馬庭功平 ©X LEAGUE】
グリーンボウルチャレンジ決勝が18日、大阪府吹田市のMKタクシーフィールドエキスポで行われ、東海地区の雄・名古屋サイクロンズとX2から昇格してX1 Area初挑戦のTRIAXIS J‐STARSが対戦した。
試合は第2クオーターにフィールドゴールで先制したJ-STARSが後半に3タッチダウン、1フィールドゴールで追加得点をあげ、26対0の完封でグリーンボウルチャレンジ初優勝を飾った(編注:富士ゼロックス時代に2度準優勝)。
【先制のフィールドゴールを決めるJ-STARS K兼HC堀覚斗 ©X LEAGUE】
第1クオーターは両チームとも決め手に欠き、得点圏内に進めない展開の試合だったが、第2クオーターの2分24秒にJ-STARSのディフェンスバック(DB)味谷一樹がインターセプトで攻撃権を奪取。このターンオーバーで得たチャンスを、監督兼任のキッカー(K)堀覚斗の29ヤードフィールドゴールにつなげて先制点をあげた。前半は両チーム通じてこの得点のみでハーフタイムを迎える。
【名古屋サイクロンズ先発QB橋本拓磨 ©X LEAGUE】
そして、後半に試合が大きく動く。まず第3クオーター開始早々のキックオフをJ-STARSのリターナー芦田龍居が75ヤードのビッグリターンで敵陣14ヤードから攻撃を開始。このチャンスを生かし、クオーターバック(QB)馬庭功平からランニングバック(RB)多田岳太郎への4ヤードタッチダウンパスが決まり、10‐0と点差を広げる。
【チームトップの99ヤードラッシュ、1TDランを記録したJ-STARS RB斎藤陸(中央) ©X LEAGUE】
さらに第4クオーターには堀が21ヤードフィールドゴールを蹴り込み13‐0とする。その後も、追いすがる名古屋の攻撃をDB大野温生のインターセプトで断ち切り、QB前田佳孝が12ヤードのタッチダウンパスをワイドレシーバー(WR)中野晴稀にヒットさせて20‐0とリードを拡大。最後は試合時間の残り1分18秒にはRB斎藤陸が48ヤードを走り切り、ダメ押しのTDを奪って勝利を確実なものとした。
アメリカンフットボールの社会人Xリーグで5月に開催される西日本社会人アメリカンフットボール選手権大会の「グリーン ボウル(Green Bowl)」
西日本一の優勝を目指して社会人のアメフトチーム同士で決戦が繰り広げられる。
この大会は、主に以下の2つのトーナメント「グリーンボウル」「グリーンボウルチャレンジ」と順位決定戦によって構成されている。
XリーグのWEST(西)ディビジョンに所属するトップ4チームが参加するトーナメントである。このトーナメントで優勝すると、春の社会人アメフトの西日本一の称号を手にすることができる。
【グリーンボウルチャレンジ】X1 Area初昇格のJ-STARSが古豪アズワンを破ってGBC決勝進出
今季からX1 Areaに昇格したJ-STARSはプレーイングマネージャーのキッカー(K)堀覚斗が38ヤードのフィールドゴールを成功させて、幸先よく先制した。さらに第2クオーターにクオーターバック(QB)馬庭功平からワイドレシーバー(WR)千賀瞭への14ヤードタッチダウンパスで10‐0とアズワンをリードする。
攻守ともに連携が上手くとれていないアズワンは第4クオーターにQBを滝藤雅貴から渡邊貴信に交代させて攻撃の流れを変えていく。そして、9分50秒にWR木下敬士への5ヤードタッチダウンパスで3点差にまで詰め寄る。さらに試合終了間際には同点を狙うフィールドゴールにトライするが、ボールは無常にもポストに届かず。10‐7でJ-STARSがうれしい初勝利をあげた。
勝ったJ-STARSは18日(土)にMKタクシーフィールドエキスポで1回戦を不戦勝で勝ち上がった名古屋サイクロンズとグリーンボウルチャレンジ優勝を懸けて激突する。